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人類の欲望に挑戦状をつきつけるビットコイン

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開発者のサトシ・ナカモトの「非中央集権的で、ほとんどコストゼロで、絶対に書き替えのできない安全な分散型台帳に記録されることによって確実に経済価値を移動できる手段としてのビットコインを使ってもらう」という、当初の理念から離れて、利益のみを追求しようとしている人々によって、今日の混乱は引き起こされているのです。

「開発者、マイナー、ユーザーの総意によって民主的に使い方を決める通貨」が、いつの間にか、マイナーの経済合理性と、コア開発者の頑迷さとが真っ向から衝突する場になってしまったことに気が付いたジハン・ウーやロジャー・バーなどが、「原点回帰」を唱え始めたということなのです。

民主主義と資本主義とは、もっとも相性の悪い組み合わせで、マイナー、コア開発者、ユーザーの三者三様の利害を調整するのは、さらに上位の概念である「世の中の役に立つ通貨を育てよう」というサトシ・ナカモトの理想にある、ということに気が付いたのです。

今回、分かったことは、ビットコインをはじめとする暗号通貨は、それ自体には、まったく価値がない、ということです。

ビットコインの価値の裏付けは、金(ゴールド)でもなければ、コンピュータの値段でもなく、マイニングに使われた膨大な電気代でもありません。

<中間省略>

・・・ビットコインの価値は、多くの人々に喜ばれて流通することと、中央銀行から市中に放出されるフィアット通貨にはない非中央集権性がもたらす自由性です。

今回のSegwit2xの推進者たちの狙いは、ビットコインを潰して自分たちがコントロールできる通貨を生み出そうとすることでした。

自由を愛するがゆえに、非中央集権性のデジタル通貨を世に広めようとしている人々の一部が、経済合理性の下で個人的な利益の追求に走ったことが、大きな騒動を引き起こしてしまったのです。

彼らは、自分たちの自由を求めようとすると、他人の自由を奪ってしまうというジレンマに年中陥っているのです。

自由とは、他人を自由にするために考え行動する自由である、と再定義すると、利他主義こそがビットコインの唯一の価値の裏付けになることに気が付くのです。

結局、ビットコインは、人類の際限のない欲望に挑戦状を叩きつけているのです。

ビットコイン一強体制は人工知能の裁定取引によって崩れる

今回、価格上昇に疲れが見えてきたビットコインに活力を与えて、90万円を突破させたのは、「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、年内、または2018年初めにビットコイン先物上場を目指す」というニュースでした。

・・・ビットコイン先物にも、原油、金(ゴールド)、株価指数先物と同じように、値幅制限が設けられるとのこと。

・・・それで仮想通貨の個人投資家の相手は、ヘッジファンドの人工知能になるのです。勝算があるとすれば、暴騰する前の2016年にビットコインを購入して、それを「ガチホ(HODL)」している初期段階に参入した投資家だけでしょう。

・・・おそらく、ウォール街の冷徹なヘッジファンド・マネージャーたちは、人工知能のご託宣のとおり、自動売買の値動きするモニターしながら、熱いコーヒーをすするのでしょう。余裕のトレードです。

人工知能ですから、世界中のマイナーたちがメーリングリストで秘密の会合を行い、そこでハッシュパワーをどの程度の割合で分散させるか、あるいは、その逆に集中させるか、彼らの会話を“マイニング”して、どのような戦略を練っているか的確に予想するでしょう。

それは、コア開発者についても同じです。

・・・仮想通貨市場で取引する個人投資家たちは、CMEのビットコイン先物指数の動きとにらめっこしながら、指値をするのです。

値幅制限がかかっているので、一日で100%、200%といった、たまに起こる大暴騰や大暴落には、サーキットブレーカーが発動するので、その値動きは穏やかなものになるでしょう。

それを見せられたビットコイン信仰者は、仮想通貨の王者であるはずのビットコインの荒ぶる振る舞いを懐かしく思い起こすかも知れません。

ビットコインの流通が拡がっていくことは、確かに中央銀行にとっては脅威です。

しかし、先物指数という「鎖」につながれたビットコインは、徐々に精彩を欠いて、中央銀行の脅威とはならなくなってしまうはずです。

そして、次第に信者たちは離れていくでしょう。

もはや、仮想通貨市場に希望はないのでしょうか?

ジハン・ウー、ジェレミー・リー、ロジャー・バー、ジョン・マカフィーたち、ビットコインキャッシュの支援者とともに夢をつなぐのも悪くはありません。

SBIの北尾会長は、「ビットコインキャッシュが勝者になるだろう」と言いました。

まさに信じるも信じないのも「あなた次第」ということになります。

さて、「ビットコインは金(ゴールド)と同じ価値を持つ」と言う人は、意外に多いのです。

<中間省略>

しかし、ビットコインは、いったいどうやって、金に取って代わるのでしょう?

ビットコインは、誕生してから、まだ10年も経っていないとはいえ、経済価値の移動には最適の媒体です。

つまり、ビットコインは優れた価値の交換媒体ではあるが、それ自体に価値があるということではないのです。

それとも、ただのデータそのものに、数十万円、数千万円の価値があるとでも?

金(ゴールド)と銀(シルバー)は、ビットコインとは比べ物にならないほど投機的ではありません。

それは、ブロックチェーンのように、最初から世界中に分散されており、非中央集権的です。

それはクラウドに存在する頼りないデータの「箱」ではなく、この世界の空間を占めており、実際に手で触ることのできる実体です。

ビットコインは大きな可能性を秘めていますが、それは金(ゴールド)と銀(シルバー)の代替えとして見なされるべきではありません。

なぜなら、ビットコインは、CMEの先物のように、やがて人工知能に値動きがコントロールされるでしょうから。
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