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進化する毛髪再生医療、効果はいかほど? 薄毛10年選手に見えた、一筋の光!

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育毛シャンプーや育毛剤、飲み薬やカツラなど、ヘアケアの市場規模は4,000億円を超えるといわれている。啓発CMの影響もあり、世の男性でAGA(男性型脱毛症)を知らない人はいないのではないだろうか。

実際にAGAは男性40代での発症率が30%といわれ、全国で20-69歳の成人男性のおよそ1,000万人が薄毛に悩んでいるとされている。

AGAの治療は『プロペシア』などの飲み薬が一般的であるが、毛髪再生においては、直接頭皮に成長因子を注入する方法のほうが効果が高い。

今回nikkanCare.ism(ニッカンケアイズム)では、2014年4月に日本初登場したばかりという薄毛治療の最先端を体験取材した。

ここ数年のAGA治療で最先端とされていたのが、ヒト由来の成長因子を頭皮にダイレクトに注入する『HARG(ハーグ) 療法』。

注入された成長因子が活性を失った毛母細胞に刺激を与え発毛を促す、という画期的な治療法だが、これまでの注入方法は、直接頭に注射針をブスブスと何カ所も刺す、激痛を伴うものであった。想像しただけでハゲそうだが、実際に痛みで治療を断念する人は少なくないらしい。

そこで登場したのが、日本で最先端の毛髪再生医療『ノンニードルガンHARG 』である。今回この最新医療を体験していただいたのが、会社員男性Mさん(46歳)。

30代後半より前頭部から薄くなりはじめ、現在では後頭部も地肌が見える状態まで進行しているが、薄毛に対してなにも対策を講じていない、つまり諦めている状態である。

タバコは吸わず、脂っこいものはどちらかというと苦手、しかし職業柄食生活は不規則で、睡眠時間もバラバラ、加えて母方の家系にはハゲが多いという。どんどん抜けていく毛を放置した、薄毛の10年選手であるが、効果は得られるのだろうか。毛髪治療を行う、東京イセアクリニックの朴先生に伺った。

朴先生曰く、「毛根自体を活性化するには、直接頭皮に成長因子を注入するメソセラピー(医療薬を注射器等を用いて体内に注入する治療法)が効果が高いのですが、それだけでは悪さをするホルモンの影響は止められず、どんどん毛は抜けてしまいます。メソセラピーと同時に内服も行うことが重要です。

しかし、内服だけではAGAの予防にはなるものの、活性化を失った毛根に対して再度生えさせる効果はありません。内服も毛周期を整えるだけでも2カ月かかるので、発毛促進の作用を期待するには、最低でも半年は飲み続けなければいけません」。

内服と並行して、月1回程度メソセラピーを行うことが望ましいという。「ですが、注射針を頭に刺すので激痛です。痛みを和らげるためにほかの方法もあるのですが、浸透力が弱く、効果を十分に発揮できません。

そこで今回施術を体験していただくのが、ノンニードルガンHARG浸透注入療法という痛くない治療法です」(朴先生)。

この4月に日本に初めて登場したのが、『ノンニードルガンHARG 』。従来の頭髪治療とは違って、針を使わずに注入できるため、恐怖心なく痛みを最小限におさえた形での施術が可能だ。

『ノンニードルガンHARG 』は水溶性製剤が炭酸ガスとともに0.03mm(30ミクロン)という蚊の針(50-60ミクロン)よりも細いジェット流で噴射、頭皮の毛穴に成長因子となる薬剤を入れていく。ジェット噴射により、規定量を均一に注入できるというメリットもある。

成長因子といっても様々な種類があるが、東京イセアクリニックでは毛髪再生に有効な成長因子(ケラチン細胞増因子・幹細胞増因子、インスリン様成長因子など)を注入し、発毛と育毛を促進する。

朴先生による問診のあと、いよいよ施術に入る。

痛くないと何度も言われたものの、ガンを頭に突きつけられたら緊張しないわけがない。Mさんの緊張がピークに達したとき、「では始めますよ-……」パスンッ!という大きなジェット噴射音が施術室に響いた。

「痛くないですか?」と朴先生。「全然痛くないです」とMさんも安心した様子。その後もパスン! パスン! と音が鳴り響き、頭皮に薬剤が注入されていく。頭皮にポツポツと白い点が見える。若干内出血もあるようだが、痛みはないらしい。

後頭部はなにかシュッと圧がかかる感じと言うMさん。前頭部になると、皮膚が薄いからか、チクッと感じるらしい。それも我慢できないレベルではないとのこと。注射器2本分を消化し、頭部全体にこのノンニードルガンを撃ち終わったところで終了。ものの10分程度で終わってしまった。

頭皮にうっすらと残る内出血の後が痛々しいが、後ほどMさんに見せると「こんなになってたの?」と驚くほど、痛みは感じないそう。

最後に、従来の注射での薬剤注入を試してもらった。

「痛いですよ」と先生が予告したものの、ひと刺しですぐに「痛い!」と叫び、断念。これを頭全体に何十カ所も刺すことを考えたら気が遠くなりそうである。そのほかにも、スタンプやローラーなど痛みを軽減する方法はあるようだが、効果を追求するのであればこの『ニードルガン』が良いという。

当日は垂れない程度の内出血があり、薬剤が浸透する6時間後まで洗い流してはいけない。

施術後も特に痛みはない、といっていたMさん。翌日からまたいつもの日常生活を変わりなく送っている。2週間後、編集部は再度Mさんとお会いして様子を聞いた(生えてきたか確認した)。

施術前と、2週間後を比較してみた。光や角度の違いがあるが、なんとなく毛が濃くなった……!? という印象。Mさんは内服薬を服用していないが、このまましっかり治療を続ければふさふさも夢ではないかもしれない。

今回ご協力いただいた東京イセアクリニックの『ノンニードルガンHARG 』は自由診療なため、1回140,000円(税抜、契約回数に応じて割引あり)。そのほかに内服が1カ月7,500円-25,000円ほどとなる。

どこまでの効果を求めるかにもよるが、メソセラピーは1カ月に1回、半年ほど続けるのが効果的とされている。ざっと計算しただけでも100万円はかかるが、毛が生えてくるのなら安いと感じる人もいるかもしれない。

朴先生は「AGAは薄くなってから1-2年が勝負時」と言う。毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があり、治療開始は早ければ早いほうがいい。薄毛になって10年以上たってしまうと、毛母細胞の活性化が鈍くなり、なかなか効果が出にくい。

しかしMさんのように薄毛の10年選手でさえ、一筋の光は見えた。薄毛もハゲも治る時代がそろそろ来ているのだろうか。

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