
【ワシントン時事】オバマ米政権は、北朝鮮が7日に長距離弾道ミサイルを発射したことを国際社会への「無責任な挑発行為」(大統領報道官)と受け止め、国連安保理などでの対北朝鮮制裁強化の動きを加速させる。
強力な制裁に反対する中国への圧力を一層強めるとみられる。
米当局は、発射の詳しい分析を進めるとともに、不測の事態に備えて慎重に地域情勢を見極めている。さらに同盟国の日本や韓国とさまざまなレベルで連絡を取り合い、米国による防衛義務を強調する方針。
一方、北朝鮮への対応をめぐっては、米議会が北朝鮮と取引を行った中国など第三国の個人・団体を標的にした制裁強化法案を近く可決する見通し。こうした動きを背景に、オバマ政権は過去の安保理制裁決議の厳格な適用を中国に重ねて求めていく考えだ。
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